最近は若者の車離れといわれ、運転免許を持っていても車を所有しない人が増えています。
そんな人でも一時的に車を運転することもあるでしょう。
帰省や旅行などで免許を持っている人が交代で運転することはよくありますが、保険に未加入で事故を起してしまうと悲惨ですよね。
自動車保険はどうしたら良いのでしょうか。
一時的に加入できる保険にドライバー保険がありますが、契約期間は1年間必要で長すぎますよね。
契約期間は半日から最大1週間で保険料も500円から、しかもコンビニだけでなくスマホで加入できる保険もあるんです。
1日自動車保険に加入したほうがいい理由は?
自動車運転免許は持っていても車を所有していない人が、帰省した時に実家の車を運転したり、ドライブする時に交代しながら他人の車を運転したりで、一時的に車を走らせることがあるでしょう。
そんな時でも事故を起こせば、当然ドライバーに損害賠償の義務発生します。
また運転した車が自賠責保険に入っていても、賠償には上限も。
事故の被害状況によっては、自賠責保険の上限を大きく上回る賠償額を支払わなければなりません。
車を持っていない人が一時的に運転するのであれば、短期間だけ加入できる1日自動車保険に加入するべきなのです。
1日自動車保険の基礎知識
1日自動車保険はいくらで入れるか、通常の保険と何が違うか、車両保険は付けられるか、気になる点をまとめてみました。
また大手コンビニであるセブン-イレブンとローソンで加入できる保険の違いもご紹介しますね。
1日自動車保険の基本
1日自動車保険っていくらで入れるの?
1日自動車保険は複数の保険会社が提供していますが、どの会社も最も基本的なプランはワンコイン500円~1,000円程度で入ることができます。
車両保険などのオプションを加えても2,500円程度なのでとても気軽に入れますね。
料金や申し込み方法については、実際に加入するときに徹底的に調べた記事があるので参考にしてください。
通常の年間契約の自動車保険との違いは?
通常の年間契約と1日自動車保険の違いですが、1日自動車保険は自分の所有する車を対象にすることはできません。
1日自動車保険は「他者の車を借りて運転する時に限定して加入する」と定められているので、自分の車を対象に加入することはできないのです。
また等級という概念もありません。1日単位で契約満了となるので、無事故を継続しても等級が上がることもありません。
但し車を買って通常の自動車保険に加入する時に契約回数によって保険料の割引があります。
車両保険って付けられるの?
オプションで車両保険を付けることもできます。
運転する車が新車に近い状態では車両の価値が高いので、車両保険が付いたプランに加入するべきです。
免責額は100,000円から150,000円で、最大300万円まで補償されます。
セブン-イレブンとローソンの1日自動車保険の違いを比較
セブン-イレブンで加入できる1日自動車保険は「1DAY保険」、ローソンは「ちょいのり保険」です。
どちらも店舗数が多く少額で加入できますが、細かい違いがあるので把握しておきましょう。
セブン-イレブン・ローソンの違い
申し込みと支払方法
セブン-イレブン・ローソンどちらも免許証番号・有効期限・氏名・生年月日住所・車のナンバーとメーカーなどの情報を登録することが必要です。
セブン-イレブンではネット予約登録サービスを利用し、発行された予約コードを控えて近隣の店舗で手続きを行います。
店舗のマルチコピー機で予約コードと生年月日を入力し、案内に沿って手続すると払込票が印刷され、レジで保険料を支払います。
予約していない場合は店舗のマルチコピー機のメニューから手続できますよ。
ちょいのり保険はパソコンかスマートフォンで事前予約したら、店舗のLoppiと呼ばれる端末で申込券を受け取ってレジで保険料を払います。
予約していない時は店舗のLoppiで直接手続きすれば良いですね。
ローソンで入れるちょいのり保険(1日500円からの自動車保険)
補償の適用期間
1日自動車保険の補償の適用期間は24時間単位です。
夕方に加入したら翌日の夕方まで車を運転できることにないます。
また1DAY保険・ちょいのり保険どちらも1回の手続きで最大7日分の契約ができるので、帰省の時にも安心ですよ。
保険の特約
どちらの保険も全プランに共通する特約は対物超過修理費用特約・搭乗者傷害・車両保険(最大300万円、免責10~15万円)、車内手荷物等特約・ロードサービス(全プラン)が備わっています。
ちょいのり保険では自損事故傷害特約(全プラン)、弁護士費用特約(車両補償ありプレミアムプラン)が用意される点が異なりますね。
また運転者を追加する場合は「臨時被保険者に関する特約」と呼ばれています。
割引や特典
セブン-イレブンでは1DAY保険を2回目に契約する場合、保険料が割引されます。また複数人で運転する時、2人目からの保険料も割引に。
ちょいのり保険は車両補償無しの基本プランでは何人追加しても250円の定額ですが、車両補償ありの場合はプランによって750~900円と差がありますね。
尚、自分で車を所有して、通常の自動車保険に加入する場合、1DAY保険・ちょいのり保険共利用日数に応じて保険料が最大20%割引されることは覚えておきましょう。
直前で焦らない!1日自動車保険の入り方
1日自動車保険はスマートフォンから加入することもできます。
車を借りた当日に申し込むこともできますが、予定が決まったら早めに入ると良いですね。
1日自動車保険の加入方法
スマホで加入する方法
どちらもスマートフォンから加入することができますが、NTTドコモ・au・ソフトバンクの3社の端末からに限られます(1DAY保険はY!mobileも含む)。
従っていわゆる格安スマホのユーザーは、店頭で直接もしくはパソコンから申し込むしかないので、ご注意ください。
スマホの通信料金と合わせて請求・引き落としされるので、保険会社で審査される必要もなく即契約が成立するのはメリットです。
コンビニで加入する方法
店頭で(セブン-イレブンはマルチコピー機から、ローソンではLoppiから)加入手続を行い、最短でレジで支払いを完了した瞬間から補償が始まります。当日車を借りる場合でも大丈夫ですよ。
但しセブン-イレブンで保険料を支払う場合、現金かnanacoカードでの支払いに限られます。
1日自動車保険で注意したいポイント
1日自動車保険はスマートフォンから申込ができて近隣の店舗で手続が完了できるので良いことばかりのようですが、実は加入できない場合もあります。
加入方法と合わせて押さえておいて下さい。
注意ポイント
車両補償つきのプランは当日申し込みできない
1DAY保険・ちょいのり保険共車両保険が付いたブランは、補償開始日をコンビニで基本情報を登録した日から7日以内に設定することはできません。
補償開始日は8日目以降でないと設定できないので、加入する際には注意して下さい。
自分や配偶者の車は加入できない
1日自動車保険はあくまでも他人の車を借りて運転する時に加入する保険と位置付けられています。
従って自分や配偶者名義の車を運転する場合は加入できません。通常の任意保険に加入するしかないのです。
親の車はどうなの?
親と同居していれば車の名義が違っても自動車保険に加入することはできますが、別居している場合は子どもが自動車保険に加入することはできません。
1日自動車保険に加入しましょう。
但し同居の場合でも、運転者の範囲が限定されていないか確認は必要です。
レンタカーは加入できない
1DAY保険・ちょいのり保険共「レンタカーは登録できません」と明記されています。
そもそもレンタカーには借りる際、既に対人・対物・車両保険・人身傷害が補償内容として用意されているので、1日自動車保険への加入を考える必要がないからといえるでしょう。
1日自動車保険を使わない方が良いケース
同居の親の保険に加入して、自動付加される他車運転特約を利用した方が良いこともあります。
彼女が運転するクルマを借りたいけど、自分はクルマを持っていないので保険に入っていないドライバーがいるとします。
彼女のクルマを運転する頻度にもよりますが、持ち主であるお父さんの保険に入って子供特約を付ければ、お父さんの保険の他車運転特約で、彼女のクルマを運転することができます。
運転するクルマの持ち主や、保険は誰が入っているかを考えて、よく検討しましょう。
まとめ
1日自動車保険は他人の車を借りる時の保険で、保険料500円から、コンビニやスマホで申し込みできて、基本プランだけなら車を借りた当日に加入できるのはとても便利ですね。
車両保険もオプションで付加できますが、当日申込ができない点は注意が必要です。
それでも車を持っていない人が帰省や旅行、引っ越しなどで運転する場合にはぜひ使いたい保険です。上手に活用しましょう。