新車コーティングって不要?!傷んでもないのに施工したいホントの理由

新車ならボディーは出来るだけ長くピカピカに保ちたいですね。そこで検討したいのがコーティングです。

でも納車の時にコーティングを勧められたら、本当に必要だと思うでしょうか?

充分キレイなのでコーティングは不要な気がしますね。

しかし車は自分のものになった瞬間から、少しずつ汚れが付着します。

新車の時にコーティングすれば輝きを長く保てるばかりか、その後のメンテナンスが楽になって費用にも差が出るとしたら、考えてみたいですね。

新車にコーティングをお勧めする理由をご紹介します。長くキレイな車を楽しみましょう。

目次

新車にコーティングって必要なの?

新車にコーティングは常識的に考えれば不要でしょう。そのままで充分美しいし、塗装技術の進歩は著しいことも理由です。

しかし新車の時にコーティングすれば美しさが持続し、後のメンテが最小限で済む利点があります。

新車にコーティングって必要?

コーティングとは

コーティングとは車の塗装を守るために行います。

新車の頃は美しかった塗装も、走らせている間に紫外線などの影響で徐々に劣化します。

また走行中に他の車が排出する排気ガスなどで、頑固な油汚れが付着することは避けられません。

酸性雨も深刻な影響をもたらします。塗装を浸食してボディ表面に凹凸を生むウォータースポットが出来ると、洗車では取れなくなります。

コーティングを施せば、塗装を傷や汚れから守り、艶と輝きを長く保つことが出来るのです。

新車でコーティングしないと劣化が進む?!

新車の塗装は美しいので、直ちにコーティングを施す必要性は感じられないでしょう。

しかし屋外に駐車していると直射日光はじわじわと塗装を傷めます。

雨によるシミや鳥の糞などの油汚れは、放っておくと洗車では取れなくなります。風が強い日の砂埃も知らないうちにボディを傷つけ、何もしなければ劣化は進行するばかりです。

逆に言うと新車の時にコーティングすれば、新車の美しさを長く維持出来ることになりますね。

塗装面の劣化原因ってなにがある?

車は自分のものになってからは、塗装を劣化させる要因がこれでもかと待ち受けています。

屋外の駐車や高温だけでなく、メンテのためのケミカル用品が影響することもありますよ。

塗装面の劣化原因

紫外線による劣化

紫外線は塗装に少しずつ深刻な影響をもたらします。徐々に退色が進み、初めは美しかった光沢も段々と低下します。

深刻になると塗装面にひび割れが発生し、その後で塗装が剝がれ落ちると再塗装しなければなりません。

再塗装は1パネル100,000円近くに上ることもあるので、屋外には漫然と駐車しないよう注意が必要なのです。

熱が引き起こす劣化

夏の高温やエンジンが発する熱も塗装や樹脂に劣化をもたらします。

ボンネットの表面は特に高温になり、紫外線の影響と相まって、塗装には深刻なダメージが蓄積します。

コーティングは有効ですが、気温が高い日に車に乗るときはボンネットを開けて保管することも一案です。

塗装だけでなく、エンジンルームの内部が劣化することを防げますよ。

ケミカルなどの油膜汚れによる劣化

油脂系ワックスなどのケミカル製品は、下地処理を省略して次々と重ね塗りしてはいけません。

ワックスは特に熱に弱く、炎天下では剥がれ落ちてしまうのです。

またワックスは原料であるカルナバの影響で、埃や排気ガスなど有機系の汚れが付着しやすいこともデメリットとして挙げられます。

コーティング剤も雨で溶けて、油膜となって付着することもあるので、注意して下さい。

酸性雨による劣化

雨が降った後、車を濡れたまま放置してはいけません。

水分が蒸発した時に、酸性雨に含まれる物質がボディに残ってイオンデポジットを引き起こし、塗装を痛めてしまいます。

また酸性雨に含まれる黄砂や花粉はボディを浸食して凹凸が生じ、ウォータースポット(クレーター)を生むこともあるのです。出来てしまうと洗車では取れなくなるので、気を付けましょう。

小傷(スクラッチ傷)による劣化

洗車を繰り返すとスクラッチ傷という小さな傷がボディに付着します。多く発生すると塗装の光沢感が低下して見栄えが悪くなり、目も当てられません。

スクラッチ傷を除去するにはボディの研磨作業が必要となります。

洗車やコーティングの下地処理などはマイクロファイバークロスを使い、スポンジを使う時は力を入れすぎないようにして、スクラッチ傷ができないよう心がけましょう。

やっぱり迷う!ディーラーコーティングと専門店コーティングの違いは?

コーティングはディーラー、専門店のどちらに依頼するかで効果が変わります。

それぞれに特長があるので、求める要素で選びましょう。

選び方

ディーラーコーティングのメリット・デメリット

ディーラーでコーティングを施してもらうメリットの一つは、納車のときに施工してもらえることが挙げられます。

またディーラーは企業規模の点でも安心感がありますね。コーティングを含む値引き交渉やアフターなどの対応も依頼しやすいでしょう。

デメリットとしては専門店に外注するため、マージンが上乗せされることです。また専門店と比較してコーティング効果が持続しないことも挙げられます。

納車の時にコーティング完了を希望する人におすすめですね。

専門店コーティングのメリット・デメリット

専門店はコーティングに特化しているので設備が整っていて、効果と耐久性はディーラーに依頼するより満足度が大きくなります。

またディーラーに依頼するのと違い、中間マージンはかかりません。

デメリットは専門店に持ち込む必要があるので、ディーラーに依頼するより時間がかかることが挙げられます。

また企業規模の点で倒産のリスクもあり、メンテの継続性という問題もありますね。

コーティング効果にこだわりを持ち、専門店に持ち込む手間をいとわない人は専門店がおすすめです。

新車のコーティングはどんな場所でもできる?

新車コーティングはボディだけではなく、パーツに施すことも可能です。

運転に影響するガラスやヘッドライトへも、コーティングすることで安全性を確保する効果が得られます。

意外ですが、ホイールもコーティングすると汚れが付着しにくくなることは覚えておきたいですね。

コーティングの場所

ボディコーティング

ボディコーティングは従来の油脂ワックスから最強のガラスコーティングまで種類が豊富です。

どのコーティングがベストかは一概にはいえません。車の塗装や保管環境によって、適したコーティングを選びましょう。

車が心底から好きで、自分でコーティングしないと気が済まない人には、選び甲斐もやり甲斐も大きいと思いますよ。

窓ガラスコーティング

フロントガラスはボディ同様排気ガスによる汚れや油膜などが付着して、視界に影響します。特に油膜とウロコは最悪の組み合わせです。

夜の運転は窓ガラスがギラギラするので、ボディと合わせてガラスコーティングも行うと視界がクリアになります。

ホイールコーティング

ホイールにはブレーキから発生するダストや油を含む汚れがこびりつき、洗車で取ることが難しくなります。

ヨーロッパ車は特にダストが発生しやすいです。

ホイールにコーティングすることで洗車の時汚れが取りやすくなり、熱が発生しても汚れにくいメリットが期待できます。

ヘッドライトコーティング

最近のヘッドライトは事故の際の安全性を考慮、または成型がしやすいことからポリカーボネイト樹脂でできています。

ところが紫外線の影響を受けやすく、耐久性に問題があります。

ひび割れが起きて黄ばみやすくなり、ヘッドライトを交換するハメに陥ったら最悪です。
    
ヘッドライトにもコーティングを施せば、黄ばみと光量の低下を防いで長持ちしますよ。

プラスティックコーティング

車のボディで塗装していない樹脂の部分はプラスチックパーツと呼ばれますが、紫外線の影響で劣化すると色が飛んで白っぽく変色します。

一度劣化してしまうと取り戻すのが難しいので、コーティングすると劣化を防ぎ、鮮やかな黒が持続します。

メッキモールコーティング

ヨーロッパの車に多いメッキモールは水によるシミが付着すると斑点のようになり、放置すると洗車では取れなくなります。

コーティングで保護すれば、斑点のように変質することを防ぐメリットがありますよ。  

新車コーティングの疑問に答えます!

新車のコーティングについて、見栄え以外の疑問も湧いてくるでしょう。

下取り価格への影響や、ベストな施工のタイミングを解説します。

新車コーティングの疑問

新車にコーティングして塗装は傷まないの?

新車にコーティングして、塗装が傷みにくくなるかというと、正直余り変わりません。

海辺など、塗装に過酷な環境を頻繁に走る場合は劣化しすくなるので、コーティングは不可欠ですね。

しかし塗装には過酷でない環境でも、コーティングしておけば後のメンテナンスが楽になるので、全く不要とは言い切れないのです。

ボディーコーティングをすると下取り金額が上がる?

ボディコーティングを施工した車と塗装がくすんだ車、どちらが下取り金額が高くなるかというと、やはりコーティングを施した車でしょう。

実際中古車のマーケットではキレイな車が高く取引されているからです。

但しコーティングしている、いないに関わらず、高く取引される重要なポイントは、その車にどれだけ大切に乗っていたかが伝わることでしょう。コーティングはあくまでその一部です。

新車時のコーティングでベストなタイミングは?

新車にコーティングを行うタイミングは、納車から2週間以内が効果的です。

2週間以上経つと、その間に雨が降ったり排ガスが付着したりで、表面的にわかりにくい汚れが徐々にこびり付きます。

汚れの影響で、コーティングを施工する前の下地処理に時間と費用が余分にかかる可能性も出てきます。

専門店によっては新車割を設定しているので、納車から2週間以内がベストのタイミングですね。

新車のコーティングは何を選べば良い?

車に最適のコーティングは塗装や保管環境によって異なるので、一概にはいえません。

自分でコーティングを施す人でもガラスコーティングが好きな人もいればワックスが好きな人もいます。

最近はガラスコーティングが最強の効果ですが、だからといって自分で判断せず、専門店などプロの意見を聞いて決めると良いですね。

自分でやるときの下地処理はどうしたら良い?

下地処理を適切に行うかどうかでコーティングの効果が異なってきます。

新車であっても下地処理をきちんと行えばコーティングの効果が違うのです。汚れをコーティングの前に丁寧に落とし、絶対に水分を残さないように作業します。

また半日程度要する作業なので、中断して終わらないよう心がけて下さい。

終わり切らないと塗装面に汚れが残るので注意しましょう。   

ボディーコーティングすれば洗車しなくていいの?

ボディコーティングを行うと洗車しなくて良いという業者も存在しますが、優れたコーティングでも汚れは必ず付着します。

汚れを放置しておくとコーティングの効果が落ち、耐久性も低下するのです。

時々は洗車して汚れを落とし、洗車で落ちない汚れは専用クリーナーでメンテを行う必要があることは覚えておきましょう。    

新車のボディーコーティングって結局どうなの?

新車のコーティングは、美しさを追求する人にはズバリ必要です。

新車の輝きを長く保ち、メンテナンスのコストでも大きな差が生まれますよ。

新車のボディーコーティング必要?

ボディー(塗装面)の状態によって費用が変わる

コーティングは前段階として、下地処理という作業が必要です。

購入からある程度期間が経った車だと、キレイに水洗いして付着した鉄粉や傷を落とすなど、下地処理に時間を要するのでその分の費用がかさみますね。

新車だとまだ汚れていないので、下地処理の工程が少なく済みます。

いい変えれば新車の状態からコーティングを行えば、新車の輝きを長く保ち、その後定期的に洗車を行えばメンテ費用も最小限で済んでしまいます。

手入れをするならボディーコーティングは価値あり

コーティングは塗装面にしっかり固着して、塗装を汚れや傷から守ります。

但しコーティング施工後もメンテナンスを怠ってはいけません。

定期的な洗車は必要ですが、コーティングの効果によって一回の洗車時間を短縮する効果もあるのです。

メンテが楽になりコストが減ることからも、新車にコーティングを施すことは価値ある作業といえますね。

まとめ

新車はその時点でキレイなので、普通に考えればコーティングは不要です。

しかし車は色々な汚れが待ち受け、極論ですがディーラーのような環境で保管しない限り新車の美しさは維持できません。

新車の時にコーティングすればそのままの輝きが長く持続し、定期的なメンテも時間が短縮できて総費用も減るなら、むしろ良いことづくめです。

キレイな状態を長く保ちたい人にはぜひお勧めします。

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この記事を書いた人

ブーまる編集部では、実際に車を売ったり買ったり、自分で直してみたり「やってみた」を大事にしています。中古車系記事の監修は、一般社団法人日本リユース業協会の実施するリユース検定に合格した「リユース営業士」が行っています。整備記事の一部は、現役ディーラーマンが監修や執筆を行っています。

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