エアコンで燃費落ちない!?猛暑のフル稼動で差がでる5つの習慣

エアコンで燃費落ちない!?猛暑のフル稼動で差がでる5つの習慣

真夏のドライブはエアコンが必須アイテムです。

温度を低くして最大風量にすれば、外は炎天下でも鼻歌の一つも歌いたくなりますよね。

ふと燃料計を見ると、ガソリンの減り方が早いのが気になる…

車のエアコンは構造上、冷房を使うと燃費が悪化します。

しかし使わなければ、熱中症にかかる可能性もあり危険です。

まして近年の猛暑日の増加で、ニュースや天気予報では「冷房を効果的に使いましょう」と呼びかけています。

ガソリンも国際情勢で変動が激しい現在、燃費の悪化を出来るだけ抑えるエアコンの使い方を知っておくと良いですね。

健康を守り、ガソリンの減り方も抑えて賢く真夏を乗り切って下さい。

目次

車のエアコンを使うと燃費が落ちる?

車のエアコンを使うと燃費が落ちる?

車のエアコンは、冷房を使う時に燃費が悪くなります。

冷房はエンジンの力で動いていて、外気を取り入れる場所が高温だと車内を冷やすためにエアコンに負荷がかかり、燃費が悪化するのです。

燃費が落ちる?

車のエアコンは冷房機能がメイン

車のエアコンは家庭用と同様ヒートポンプ式ですが、自動車用は冷房だけという点が異なります。

ヒートポンプは家庭用に相当する室内機(ブロワー)と室外機(コンデンサー)と圧縮機(コンプレッサー)を、冷媒と呼ばれるガスが通るホースで結んでいます。

暖房の場合はエンジンの廃熱で温めた冷却水をブロワーに送って車内を温めます。このため車のエアコンは冷房がメインなのです。

オートエアコンの推奨温度は日本車と欧州車で違う

自動車部品メーカーのカルソニックカンセイ社は、車のオートエアコンの温度設定について、日本車は25℃、欧州車は22℃を推奨しています。

家電製品は設定温度を変えると消費電力に影響しますが、カーエアコンは空気を取り入れる場所が冷え方に影響します。

外気温が高い時は内気循環にすると、エアコンの負荷が減って燃費が向上するのです。

またエアコンを動かす前に窓を開けて、室内外の温度差を小さくするとエアコンの効率が良くなりますよ。

お盆シーズンの渋滞対策に知っておきたい豆知識|カルソニックカンセイ株式会社

エアコンを使うとで燃費はどれくらい悪化するの?

エアコンを使うと燃費が10~15パーセント悪化すると言われています。

筆者の車は平均燃費がリッター15.9km(満タン法)ですが、10から15の間をとって12.5パーセント悪化と仮定すると、リッター13.9kmに低下します。

リッター15.9kmの場合、エアコンをつけないで100kmの距離を走行すると約6.3リッターのガソリンを消費しますが、エアコンをつけると100÷13.9=7.2リッターとなり、約14パーセントガソリンの消費が増える計算です。

マニュアルエアコンとオートエアコンだと車の燃費に差がでる?

マニュアルタイプは「A/C」というスイッチを入れるとエアコンが動作します。

必要によりスイッチを入れたり切ったり出来るので、車内が冷え過ぎた時にはこまめに調節できて、燃費の悪化を抑えられます。

オートエアコンは車内が快適になるよう温度を自動調整しますが、「A/C」スイッチも自動でオンにすることがあり、燃費が悪化します。

暖房を使う冬や除湿の必要ない気候ではオートを解除すると、燃費が向上しますよ。

カーナビやライトと比べて燃費の影響は?

カーナビやヘッドライトを使用した時の燃費への影響ですが、カーナビを使うと3パーセント程悪化するといわれています。

ヘッドライトやルームランプは消し忘れるとバッテリー上がりを起こしますが、それでも燃費に与える影響は8パーセント程です。

エアコンを使うと10パーセントは確実に燃費が悪化するのは、相当大きな影響といえますね。

エアコンをつけると燃費が悪くなる理由ってなに?

車のエアコン、特に冷房を使う時はコンプレッサーをエンジンで回します。

しかしエンジンはガソリンで動くので、冷房を動かす分だけ燃費が悪化するのです。

暖房は仕組みが違うので、燃費には影響しません。

燃費が悪くなる理由

車のエアコンはエンジンの力を利用している

車のエアコン、特に冷房を使う場合はコンプレッサーを回す必要がありますが、バッテリーの電力では賄いきれません。そのためにコンプレッサーはエンジンの力で回転します。

しかしエンジンはガソリンで動いています。コンプレッサーを回すにはガソリンを余分に消費するので、燃費の悪化は避けられないのです。

車のエアコンが温度調節する仕組み

車のエアコンは取り込んだ空気を冷却した後で、エンジンが発生する熱と冷えた空気を混合させて温度調節を行います。

内気循環ではエアコンの設定温度が高いと、車内の空気をもう一度強力に冷やすためにパワーが必要となり、燃費が悪化するのです。

燃費の悪化を減らしてエアコンを使う方法

燃費の悪化を減らしてエアコンを使う方法

真夏はどうしてもエアコンを使わないと、熱中症にかかって最悪の場合生命の危険があります。

燃費の悪化を出来るだけ抑えるエアコンの使い方を覚えておきましょう。

燃費の悪化を抑えるエアコンの使い方

内気循環を上手に活用しよう

エアコンのスイッチを外気導入に設定していると、車外から高温の空気を取り込んで車内の温度が上がり、車内が冷えるまで時間がかかってエアコンの効率が悪くなります。

内気循環に設定すれば、車外から灼熱の空気を取り込まないので車内がすぐに冷えて、その空気がいつまでも循環するのでエアコンの効率が良くなります。上手に活用したいですね。

車のエアコンは燃費に風量が関係している

車のエアコンの風量も燃費に関係します。風量を大きくするとコンプレッサーが動く時間も変わるので、エンジンに負荷がかかって燃費が悪化します。

但しエアコンの風量が燃費に与える影響は小さく、温度設定を低くすると燃費が悪化する傾向がありますね。

夏の燃費にやさしいエアコンの使い方

真夏日や猛暑日に車を止めている間に、車内が高温になるので、車に乗った瞬間から冷房を最大風量にすることがありますが、かえって車内が冷えるのに時間がかかります。

車に乗ったらまず窓を開け、ついでにドアも開放して車内の温度を下げればすぐに車内が冷え、エアコンを動かす時間も短く済んで効きが良くなり、燃費にも好影響ですよ。

冬はエアコンをOFFにすると燃費にやさしい!?

車のエアコンの暖房の場合、エンジンの廃熱を利用して温風を出すので、「A/C」スイッチを押す必要がなく燃費には影響しません。

言い換えれば「A/C」スイッチをオンにするとコンプレッサーが回転するので燃費は悪化します。

但し真冬の夜にガラスが結露することがあります。前が見えず運転には危険なので「A/C」スイッチをオンにすると除湿機能で曇りが取れます。

安全第一で活用したいですね。

停車中のエアコン利用は燃費に影響するの?

夏の暑い日にエンジンが停止している状態でエアコンをつけても、ぬるい風しか出ません。

冷房を使う時のコンプレッサーはエンジンの力で回っているからです。

またエンジンを止めた状態でエアコンを動かすと、ぬるい風を送る電力を消費してバッテリー上がりが起きるばかりか、熱中症の危険がありますね。

冷たい風を出すにはエンジンを動かすしかありませんが、コンプレッサーを回転させるために余分にガソリンを消費します。

日本自動車連盟(JAF)の実験では停車中、10分のアイドリングでおよそ130ccのガソリンを消費するので(車種にもよる)、長く停車してエアコンを使う程燃費が悪化します。

JAF|誰でもできるエコ運転術 停止時

ハイブリッドカーのエアコンって燃費悪化が少ない?!

ハイブリッドカーのエアコンって燃費悪化が少ない?!

ハイブリッド車もエアコンを使うと燃費は悪化します。ガソリン車と同様に冷房を使うと悪化しますが、ハイブリッド車は暖房使用でも悪化するのです。

ハイブリッド車は冷房を使用するとバッテリーの消費量が大きくなるので、充電するためにエンジンを更に動かす必要があります。

ハイブリッド車の電動ヒーターは電気で動くので、結局冷房を動かすシステムと同じです。ヒーターを動かすにはエンジンを更に回転させる必要があり、暖房使用でも燃費が悪化するのです。

まとめ

車のエアコン、特に冷房は燃費が悪化しますが真夏は健康第一です。

ガソリン価格も変動が激しいので、燃費を抑えつつエアコンを使うには次の5つの習慣を心がけましょう。

  • 内気循環の活用
  • 風量を不必要に大きくしない
  • エアコンをつける前に窓を開ける
  • A/Cスイッチをこまめに調節
  • 停車中にエアコンはなるべく使わない

これで夏のドライブも安心です。

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この記事を書いた人

ブーまる編集部では、実際に車を売ったり買ったり、自分で直してみたり「やってみた」を大事にしています。中古車系記事の監修は、一般社団法人日本リユース業協会の実施するリユース検定に合格した「リユース営業士」が行っています。整備記事の一部は、現役ディーラーマンが監修や執筆を行っています。

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